おなかの虫を知ろう
おなかの虫の人への感染
おなかの虫の卵は、犬・猫の体表上(口や肛門のまわりなど)に付着しています。そのためペットと濃厚なスキンシップを行い、手を洗わずにいれば、偶発的に手指に付着した虫卵を飲み込んでしまうことで、人にも感染することがあります。以下に、おなかの虫の人への主な感染経路をご紹介します。
キスや食事の口移しなどで感染する

愛犬・愛猫とのキスや同じハシ・食器でご飯をあげたり、口移しで食べさせたりしていると、愛犬・愛猫に付いていたおなかの虫の卵を飲み込んで感染することがあります。
スキンシップや一緒のベッドで寝ることで感染する

愛犬・愛猫を抱きかかえたり、体をなでたりした後、手洗いをしないでいると、手に付いた卵が口に入り感染することがあります。また、愛犬・愛猫と一緒のベッド(布団)で寝ている間に、その体に付いていたおなかの虫の卵を飲み込んで感染することがあります。
ノミをつぶしたときに瓜実条虫の仔虫が手に付き感染する
愛犬・愛猫に付いていたノミを手でつぶしたときに、ノミの体内にいた瓜実条虫の幼虫が手につき、それを偶然に飲み込んで感染することがあります。
犬・猫の排泄物から感染する
愛犬・愛猫が糞便と一緒におなかの虫の卵を排出する場合、虫の卵はそのまわり(室内、庭先など)に拡散し、飼育環境を汚染します。そうした環境のもとで、手に付いた虫の卵が口に入ると感染することがあります。
鶏や牛の生肉から感染する
回虫の幼虫が寄生している鶏や牛の肝臓または生肉(生レバー)を、知らずに食べたときに感染することがあります。
皮膚から浸入して感染する
土の中などに潜む鉤虫の幼虫が、人の皮膚を食い破って侵入し、感染することがあります。