マンションでも5~8階くらいなら、蚊は上昇気流に乗って窓から侵入したり、人と一緒にエレベーターで昇って来ることもあります。なかにはマンションの15階まで侵入した例もあります。そもそも散歩で外出すれば、蚊に刺されない訳にはいきません。室内飼いだからといって油断せず、予防については動物病院に相談してください。

探索タイプのアカイエカ
日没前ごろから活発になり、吸血源をもとめて広範囲に飛ぶ。また、屋内に侵入することができ、上層気流に乗ってマンションの高層階の部屋に入り込むこともある。

待ち伏せタイプのヒトスジシマカ
日中いつでも吸血するが、日の出前後と日没後数時間に活動が活発になる。藪などに潜んで吸血源を待ち伏せて吸血する。地表から30~40cmを飛び、長距離を移動することはない。
写真提供:国立感染症研究所 昆虫医科学部
万が一フィラリアに感染した状態でお薬を与えると、体内のミクロフィラリアの急激な死滅によるアナフィラキシー反応などで命に関わる可能性があります。毎年、予防を始める前に動物病院で必ず血液検査を受けてから処方を受けるようにしてください。
シーズン最後の投薬日を誤ると、投薬後に刺され、寄生されたフィラリアを駆除できません。この頃は温暖化の影響などもあり、蚊の活動期間の長期化が言われています。予防期間はご自分で判断せず、必ずかかりつけの動物病院に相談してください。