バイエル薬品株式会社

蚊のナニコレ!

ナニコレ1 「ヒトスジシマカ」と「アカイエカ」は、ワンちゃんも要注意!

蚊は世界に3520種いるといわれ、日本には112種が存在しています。なかでも身近にいて注意したいのが、ヒトスジシマカやアカイエカ。
ワンちゃんの大敵「フィラリア」を媒介する、代表的な蚊として知られています。

ヒトスジシマカ
ヒトスジシマカ体長約4.5mm。黒い体色に白い縞がある。胸部の背側に白色の縦線が1本入っているのが特徴。ヤブカ属の代表種。写真提供:国立感染症研究所 昆虫医科学部
アカイエカ
アカイエカ体長約5.5mm。灰褐色の体色で、腹背部は橙色がかっている。夜間に吸血。屋内で越冬するので、冬にみられることも。

蚊の吸血行動は気温が15℃になれば始まり、26~31℃で最も活発化します。吸血を行うのはメスのみ(産卵のため)。
ふだんは樹液や花の蜜を吸っています。

ナニコレ2 「探索型」と「待ち伏せ型」、蚊の吸血スタイルには2タイプ!

蚊の種類によって、吸血スタイルは2タイプに分かれます。ターゲットを追って長い距離を移動する「探索型」と、生息地で待つ「待ち伏せ型」です。
アカイエカは探索型で、どこからでも住まいに侵入してきます。上昇気流にうまく乗れば、マンションの15階まで達することもあるほど。一方、ヒトスジシマカなどのヤブカは、人のひざあたり、地面から30~40cm辺りに待機しています。ワンちゃんがお散歩で草むらに入れば、まさに全身がターゲットになってしまいます。

  • 探索型
  • 待ち伏せ型

主な蚊類の吸血行動にかかわる特性

種類 動物嗜好性 日周期 移動距離(km) 吸血態度
アカイエカ 鳥類 人 夜間 1.5 探索型
コガタイエカ ブタ、ウシ 、
鳥類 、人
夜間 2.0 探索型
ヒトスジシマカ  人、犬、
小型哺乳動物
昼間、薄暮 0.4 待ち伏せ型
トウゴウヤブカ シカ、ウシ、
犬、人
昼間、薄暮 待ち伏せ型
キンイロヤブカ ウシ、ブタ、人、
大型哺乳動物
昼間、薄暮 0.025 待ち伏せ型
シナハマダラカ ウシ、ウマ、人 夜間 1.0 探索型

ナニコレ3 蚊に狙われやすいのは、「高い体温」「荒い呼吸」「黒い色」!?

蚊に刺されやすいのは、どんな人? 蚊は、人や動物の吐く二酸化炭素、体温、汗のにおい、黒い色などに引きつけられます。汗かきの人、お酒を飲んで吐く息の二酸化炭素量が増えている人、運動後で体温が上昇したり汗をかいている人などは、絶好のターゲット。また蚊の視覚は白黒でしか認識できず、黒い服を着た人も狙われやすくなります。
では、ワンちゃんの場合は? もともと体温は人より高い。運動してハァハァいうことも多い。そのうえ濃い毛色だったら・・・。うちのコ、ピンチかもしれませんよ!

吸血されやすい要素

発汗性、高体温、飲酒後、運動直後、肥満、色黒、黒い衣服

ヒトスジシマカは、ひざ下(30~40cm)の高さで待ち伏せします。この高さはワンちゃんの全身がすっぽりおさまるから狙われやすいのです!

ヒトスジシマカは、ひざ下(30~40cm)の高さで待ち伏せします。
この高さはワンちゃんの全身がすっぽりおさまるから狙われやすいのです!

ナニコレ4 恐い病気を運んでくる蚊。寄せつけない対策が肝心です!

蚊は刺されてイライラかゆいだけではなく、恐い病気を運んでくるから厄介です。
人だと、デング熱、日本脳炎、マラリア、ウエストナイル熱など。犬だと、命にかかわるフィラリア症のほか、アレルギー性皮膚炎を起こすこともあります。大事なことは、刺されないようにすること。人はもちろん、ワンちゃんも蚊を寄せつけない対策を心がけたいですね。

蚊が媒介する主な感染症

人
デング熱:全世界で4000万人
日本脳炎: 2002年以降1~10人(日本)
マラリア:全世界で3~5億人、100万人以上死亡
ウエストナイル熱:1935人、71人死亡(2014年、米国)
犬
犬糸状虫症(フィラリア症)
2014年に新聞やニュースで度々報じられたデング熱。厚生労働省も、予防や蚊の発生源対策に注意喚起促しています。

2014年に新聞やニュースで度々報じられたデング熱。厚生労働省も、
予防や蚊の発生源対策に注意喚起促しています。

私たちだけでなく、ワンちゃんも蚊からしっかり身を守れるお薬で予防しましょう!

蚊を寄せつけないお薬のご紹介はこちら