犬用内外部寄生虫駆除薬
アドボケート® 犬用
<プロアクティブ>効果で、犬糸状虫感染幼虫に対する駆除効果が約1ヵ月間持続。さらには回虫や鉤虫だけでなく体表に付いたノミもすばやく駆除。これまでにない「予防力」を持った新しい内外部寄生虫薬です。

効果・効能
犬:犬糸状虫症の予防、イヌニキビダニの減少による全身性毛包虫症の改善、イヌセンコウヒゼンダニ(疥癬虫)、ノミ、犬回虫及び犬鉤虫の駆除
特長
- [長く効く]月1回の定期的な投薬で、犬糸状虫感染幼虫に対する駆除効果が投薬後も約1ヵ月間持続します。
- [深く効く]回虫・鉤虫の成虫だけでなく、第4期幼虫や未成熟虫にも高い駆除効果を発揮します。
- [速く効く]寄生したノミが体表上に広がったイミダクロプリドと接触することで、吸血に依存せずに駆除効果を発現します。
作用機序

モキシデクチンの作用機序
モキシデクチンは他のマクロサイクリックラクトンと同様に寄生虫に特有のグルタミン酸開口型Cl-イオンチャネルに作用してCl-の膜透過性を増加させ線虫の神経や筋肉組織を過分極させることで麻痺を起させ死に至らしめます。また、γ-アミノ酪酸(GABA)レセプターに作用しその働きを増強させるとも考えられています。
哺乳動物はGABAレセプターが中枢神経内に限局していて、血液脳関門をモキシデクチンが通過できないため影響をほとんど受けないと考えられています。

モキシデクチンの作用機序
- シナプス前ニューロンのシナプス終末
- シナプス後ニューロン
- 神経伝達物質を放出しているシナプス小胞
- グルタミン酸開口型Cl-イオンチャネル
- 神経伝達物質またはモキシデクチンのチャネル接合部への暴露後にCl-イオンチャネルが開口する

イミダクロプリドの作用機序
イミダクロプリドは、クロロニコチ二ル系殺虫剤であり、主に接触によりノミの体内に取り込まれ、ノミの神経細胞シナプス後膜のニコチン性アセチルコリンレセプターに作用して、正常な神経伝達を遮断します。これによりノミは、麻痺・弛緩及び活動性の低下などの症状を伴って死に至ります。
イミダクロプリドの作用部位は、脊椎動物にはない昆虫に特異的なもので、哺乳動物に対しては安全性が高いと考えられています。

イミダクロプリドの作用機序
- アセチルコリン
- イミダクロプリド
- ニコチン性アセチルコリンレセプター
- 神経細胞のNaチャネル
- 正常な神経伝達の妨害
駆除効果
プロアクティブな駆除効果
アドボケート®は定期的な投薬により、血中のモキシデクチン濃度が維持され、投薬後も4週間にわたり新たに感染する犬糸状虫を駆除し続けます。
定期的な投薬により、モキシデクチンの犬糸状虫に対する有効濃度が保たれ、駆除効果が持続。
アドボケート®の駆虫は<プロアクティブ>

単回投与後のモキシデクチン血中濃度推移
アドボケート®に含まれるモキシデクチンは経口薬と異なり「経皮吸収」されることによって体内血中濃度が緩やかに推移します。

犬におけるアドボケート®複数回投与後のモキシデクチンの血中濃度推移
複数回投与後にモキシデクチンの血中濃度が定常状態※1(Steady State)に達すると考えられ、線虫類に対する有効濃度ラインよりも高く維持されることにより、プロアクティブな駆除効果が生み出されます。
※1.定常状態(Steady State):投与量と排泄量が等しくなり、血中濃度の蓄積がなくなった状態

回虫、鉤虫の駆除効果

アドボケート® 犬用の犬糸状虫症の予防効果
供試動物 - 各群6頭:ビーグル犬、11~12ヵ月齢、体重9.2~12.6kg
試験設定 - 犬糸状虫感染幼虫を、1頭当たり50匹ずつ人工感染。感染後33日目に規定の用量を投薬し、146日目に虫体を確認。1群では投与後約90分に水浴とシャンプーを実施。
アドボケート® 投与群における犬糸状虫症予防率(%)

ノミへの速効性駆除効果
ノミ成虫は、犬猫の体表上でイミダクロプリドに接触することで正常な神経伝達が遮断され麻痺を起こし、わずか3~5分で吸血出来なくなります。内服薬と異なり『吸血に依存せず』駆除効果が発現します。
供試動物 - 体重13kg、年齢1.5~2歳の雌雄ビーグル犬 計4頭
試験方法 - イミダクロプリド製剤を投与した7日後に供試犬の被毛を刈り取り、シャーレの蓋を無毛部に固定し、ノミ成虫30匹をその中に入れてノミの行動を観察した。

※その他、駆除効果の詳細はアドボケート®製品リーフレットをご覧ください。
製品リーフレット(PDF版)はページ下部よりダウンロードしていただけます。
製品詳細
製品名 | アドボケート® 犬用 <劇薬・指定医薬品・要指示医薬品・動物用医薬品> |
用途 | 外部および内部寄生虫の駆除 |
対象 | 犬 |
効果・効能 | 犬:犬糸状虫症の予防、イヌニキビダニの減少による全身性毛包虫症の改善、イヌセンコウヒゼンダニ(疥癬虫)、ノミ、犬回虫及び犬鉤虫の駆除 |
用法・用量 | 体重1kg当たりイミダクロプリド10mg、モキシデクチン2.5mgを基準量とした以下の投与量を、犬の肩甲骨間の被毛を分け、容器の先端を皮膚につけて全量を滴下する。なお、4.0mLピペットあるいはそれ以上の量を組み合わせて投与する場合は、数ヵ所に分けて滴下する。 本剤を適用する場合、投与頻度が4週に1回を超えないよう注意すること。 犬糸状虫症の予防:毎月1回、1ヵ月間隔で蚊の活動開始1ヵ月以内から活動終了まで投与する。 イヌニキビダニの減少による全身性毛包虫症の改善:4週間隔で2~4回投与する。 イヌセンコウヒゼンダニ(疥癬虫)の駆除:4週間隔で2回投与する。 ノミ、犬回虫及び犬鉤虫の駆除:1回投与する。 [体重]1kg以上4kg未満……[用量]0.4mLピペット1個全量 [体重]4kg以上10kg未満……[用量]1.0mLピペット1個全量 [体重]10kg以上25kg未満……[用量]2.5mLピペット1個全量 [体重]25kg以上40kg未満……[用量]4.0mLピペット1個全量 [体重]40kg以上……[用量]適切なピペットの組み合わせ |
使用年齢 | 7週齢以上の子犬 |
体重制限 | 体重1.0kg以上の犬から使用可能 |
成分・分量 | 本品1mL中にイミダクロプリド100.0mg及びモキシデクチン25.0mgを含有する |
形状

ピペット(スポットタイプ)