犬用内部寄生虫駆除薬
プロコックス®
抗コクシジウム薬(トルトラズリル)と抗線虫薬(エモデプシド)を配合。1回の投薬でコクシジウムと犬回虫、犬鉤虫、犬鞭虫といった消化管内線虫類を一度に駆虫することができます。

効果・効能
犬:犬回虫,犬鉤虫,犬鞭虫及びコクシジウム(イソスポラ属原虫)の駆除
特長
- [日本初、犬用抗コクシジウム剤]プロコックス®は、国内で唯一承認されている犬用のコクシジウム駆除剤です。
- [各種内部寄生虫に有効]プロコックス®は、エモデプシドとトルトラズリルを有効成分とする配合剤で、内部寄生虫に対し広く効果を発揮します。
- [単回投与でコクシジウムの駆除が可能]犬のコクシジウムに対し、単回投与で駆除が可能です。コクシジウムの宿主細胞内寄生ステージ全般に駆虫効果を発揮します。
- [経口液剤で投与が簡単]苦みがない経口懸濁液で、幼犬にも投与しやすい液剤です。体重1kgあたりプロコックス® 0.5mLを基準量とし経口投与します。
- [幼犬に投与可能]2週齢以上、かつ体重400g以上の幼犬から使用可能です。
作用機序
エモデプシドの作用機序
エモデプシドはラトロフィリン様受容体を含む神経筋接合部のシナプス前に作用し、線虫の咽頭ポンプ機能および運動を抑制すると考えられており、各種寄生線虫に対して広域駆虫活性を示します。 [エランコ社内資料]
トルトラズリルの作用機序
トルトラズリルは原虫の核膜腔、ミトコンドリアおよび小胞体に作用を及ぼし、呼吸鎖と核エネルギー代謝系を選択的に損なうことによって作用します。シゾントやミクロガメトサイト(ミクロガモント)の核分裂を阻害し、さらにマクロガメトサイト(マクロガモント)のwall-forming bodiesⅡにも障害を及ぼすことにより、オーシスト壁の形成阻害も引き起こします。これにより、トルトラズリルは宿主細胞内寄生ステージ全般に対して広く作用します。 [エランコ社内資料]
イソスポラ属の生活環

*サルファ剤は、小動物の診療において一般的にコクシジウムの駆除に使用されている薬の一つです。
臨床試験
国内の12施設において犬131頭(被験薬群67頭:年齢1カ月~8歳、体重0.4~25.5kg)を対象に臨床実験を実施した。イソスポラ、犬回虫、犬鉤虫、犬鞭虫の単独または混合感染症例における各寄生虫の有効性を評価した。なお、治療期間中に被験薬の投与による副作用は認められなかった。

製品詳細
製品名 | プロコックス® <要指示医薬品・指定医薬品・動物用医薬品> |
有効成分 | トルトラズリル、エモデプシド |
対象 | 犬 |
効果・効能 | 犬:犬回虫,犬鉤虫,犬鞭虫及びコクシジウム(イソスポラ属原虫)の駆除 |
使用法 | 体重1kg当たり製剤0.5mL(エモデプシド0.45mg及びトルトラズリル9mg)を基準量とした量をディスポーザブルシリンジ等を用いて単回経口投与する。 |
形状 | 経口液剤 |
使用制限 | ◆2週齢未満の子犬には投与しないこと ◆体重0.4kg未満の犬には使用しないこと |
内容量 | 7.5mL |